平素より何かとお世話になりありがとうございます。
 さて,令和2年度は昭和36年4月に亀岡市内の森林組合が統合合併し,内丸町に亀岡市森林組合として事務所を構えて以来満60年という記念すべき年になりました。
 今日,原木価格の長期的な低迷もあり森林・樹木への市民の意識も薄らいできており,森林所有者の林業経営意欲もかなり低下してきています。そうしたことから,人工林においても間伐などの手入れがなされないなど,森林の荒廃が進んできているのが現状です。
おりしも国際社会共通の目標である『SDGs(持続可能な開発目標)』に,陸上の生態系を保全する項目「陸の豊かさも守ろう」が掲げられており,森林についても持続可能な利用の推進と管理が求められ,その達成に向けた取組が推進されています。
そこで,亀岡・京都,いや日本の未来を背負っていく子どもたちが樹木や森林に目を向ける学習の一助にしていただきたいとの強い思いで,亀岡市森林組合60周年記念事業として,亀岡市内の小学校18校,中学校8校に合わせて528冊の「樹木や森林に関わる図書」を寄贈させていただくことにしました。
本を手にした子どもたちの何人かでもが,樹木や森林についての興味・関心を抱き,森林の多面的機能の発揮に向けたエネルギーの一助にしてくれればと願っています。
わたしたち森林組合は,今後の林業を考えるとき,幼少のころから樹木・森林を愛する人たちや興味関心を抱く人たちを育んでいくことも大事なことであると考えています。
つきましては,森林に関わる人づくりを目指して「樹木や森林に関わる図書」を贈呈させていただきますので子どもたちが森林に目を向けるきっかけにしていただければと願っています。